「訪問診療」は、病院への通院が困難で、定期的に医療を受ける必要のある患者さまを対象に、月に2回以上患者さまのご自宅や施設を訪問し、計画的に医学的な管理を行うことです。
一方、「往診」とは、急な発熱や様態の変化といった場合に医師が診察に伺うことであり、「訪問診療」とは異なります。
荻窪エリアを中心とする
当院の訪問診療
訪問診療とは?
当院の特徴
当院は、地域包括病床50床、療養病床49床のケアミックス型の医療病床を備えております。
また病院自体が24時間365日、直接来院や救急車での搬送された患者様の受け入れ体制を取っております。当院にて訪問診療をご利用されており、ご自宅や施設で具合が悪くなった患者様の入院加療を行うことも可能です。また訪問診療で使用する電子カルテは、病院と共通しており、院内・院外を問わず情報の密接な共有化を図っています。
さらに訪問時における検査についても、院内で解析処理をすることが出来、より迅速な診断が行えることで、治療に結びつけることが出来る体制を整えております。
また、当院は「機能強化型在宅療養支援病院」です。24時間体制できめ細かく患者さまの様態を把握することも可能です。
機能強化型在宅療養支援病院とは?
地域において複数の医療機関が複数の医師と連携を図りながら、24時間体制で訪問診療または訪問看護などの在宅医療を行い、患者さんの在宅療養をサポートする病院のことです。
24時間連絡を受ける保険医又は看護職員をあらかじめ指定し、その連絡先を文書で患者さんやご家族に提供していることなど、いくつかの条件を満たした施設が認定されます。
どのような診察をするのでしょうか?
比較的病状が安定している場合
- 月2回の定期的な診察(血圧測定・視診・聴診・触診など)を行います。
- 病気によっては定期的に採血をすることがあります。
病状が不安定な場合
- 月2回の定期的な診察+往診
- 採血などの検査は適時行います。
- 自宅内での管理が難しいと判断した場合、当院への入院、あるいは適切な医療機関への入院をご紹介します。
訪問診療のイメージ
※訪問看護ステーションと契約している場合には、まず訪問看護ステーションに連絡をしていただくケースもあります。
訪問診療で行っている医療処置
- 在宅での注射や点滴
- 血液検査、尿検査
- 各種経管管理(胃、腸、膀胱など)
- 気管カニューレ管理
- 人工呼吸器管理
- 在宅経管栄養
- 在宅中心静脈栄養
- 在宅酸素療法
- 在宅悪性腫瘍患者指導管理・疼痛管理
お薬(処方箋)について
訪問診療では、原則として院外処方箋を発行しております。患者さま自身もしくはご家族の方が、希望する薬局に処方箋を提出し、お薬を受け取ってください。
また、薬局によっては、訪問薬剤指導を行えるところもあります。これは薬剤師がご自宅に伺い、お薬を患者さまもしくはご家族の方に渡すとともに、服薬指導を行うものです。
別料金となりますが、そちらを選択することも出来ます。
担当医からのメッセージ
当院の訪問診療は、ご高齢の患者様に対して経験豊富な医師による診察を行っております。
また病状や症状によって、より適切な診療を行うために、専門領域の医師(循環器、消化器、神経内科、老年医療)を配置しております。また、終末期患者さまにおいては、訪問看護ステーションと協力体制を敷き、よりきめ細かな訪問日程を組んだ形で医師がサポートするように心がけております。外来への通院が難しくなってきたと感じられたり、ご自宅での療養を希望される方は、ぜひご相談ください。